インプラント治療は天然の歯がよみがえったように感じるってホントなの?2

歯科で従来から行われていた治療は、虫歯の部分を削除したり、ブリッジにするために健康な歯を削ったり、ダメになった歯を抜いたりと、生体組織を取り除く治療でした。
しかしインプラントは唯一与える治療に転換したのです。

現在、歯科医師会を中心に展開されている「8020運動」は80歳で20本の歯を残そうというものです(健康なお口の中は28本の歯が存在します)。
これは従来型の取り除く治療がベースになっていることから、可能な限り残そうという考え方になります。
この運動に人工歯根(インプラント)が加わり、人工とはいえどもインプラントを一本の歯と考えると、「8020運動」も成り立つのです。
これにより患者さんの表情に笑顔があふれ、おいしいものが食べられ、元気に社会生活が営めたら、これ以上の幸せはないのではないかと感じています。

インプラントは人工の歯根と歯のセットなので虫歯にはなりません。
しかし、不潔にしていると歯周病のような状態(これを「インプラント周囲炎」といいます)にはなりますので、お手入れは天然の歯と同様あるいはそれ以上と考えるのが大切です。

インプラント周囲炎も歯周炎も、同じ様な細菌が原因になっているといわれています。ですから、噛み合わせの調整も含めて定期的な管理指導を守っていくことがとても大切です。