スウェーデン国内では、データが本当であるかどうかを精査するために、スウェーデン国内の3つの大学が選ばれ検証を行いました。詳しい精査を行っても問題がないことがわかり、その結果を報告し、大学はデータが正しいと結論づけました。
そこからが、スウェーデン政府の対応の早さですが、その報告を受けて、歯を欠損している人のために積極的に利用しようとインプラント治療の保険診療を適用しました。
ちなみにチタンのオッセオ・インテグレーションが証明されたのは、1979年のことです。スイスのシュレーダー教授が、骨とチタンを同時に削る技術を開発し、標本ができるようになったために、ようやく証拠として確認され、証明されるに至りました。
スウェーデンでの発表を受けて、海外でもインプラントに対する興味がわき起こってきました。1982年、カナダのトロント大学のザーブ教授は、カナダはもとよりアメリカでもこの治療法を普及させようと思いました。しかし、アメリカでは以前のインプラント治療がことごとく失敗していたため信用されませんでした。