・生体材料として適切なこと
第一の生体材料として適切という項目については、チタンを使っていることに尽きます。今まで多くの素材を使っても、生体に密着することがなかった長い歴史を見ると、いかにチタンという金属の存在がすばらしいものかが理解できるでしょう。
現在は、純チタン製、チタン・プラズマコーティング、チタン・ハイドロオキシアパタイト・コーティングなどが製造されています。
・デザイン(インプラント体の形態)が適切であること
2番目のデザインというのは、インプラント体の形です。現在口腔インプラント体として主流になっているのは、ねじ山がついているスクリュータイプのものです。ねじ山の深さや形によって生体に馴染みやすいものとそうでもないものがあります。他にも、中心が空洞になっているシリンダータイプもあります。
・サーフェス・コンディション(インプラント体の表面)が適切であること
3番目のサーフェス・コンディションというのは、スクリュー表面の目の粗さのことです。顕微鏡レベルでみると、目が粗いものと表面が滑らかなものがあります。目が粗いものほど、骨にくっつきやすいのですが、汚染や感染症を起こしやすいという弱点もあります。表面が滑らかすぎると今度は骨のくっつきが多少落ちます。