・サーフェス・コンディション(インプラント体の表面)が適切であること
機械で削ったものの場合は、本来の母骨からチタンに向かって骨ができていきます。ところが、表面を粗くするように特殊な加工をした場合は、埋入した段階ですぐに血液がついて、チタンの表面のほうから母骨に向かって骨ができます。同時に母骨のほうからチタンに向かって骨ができるために、オッセオ・インテグレーションが完成する期間が従来の半分になります。
治療時間を短くするという意味では、表面を粗く削りエッチング加工をしたインプラント体のほうが有利だろうといわれています。これはフッ素やフッ酸、硫酸などの酸性処理をすることで表面を粗く仕上げたものです。サンドブラスト処理というものもあり、これはアルミ化合物やチタン化合物を表面に吹き付けて加工してあります。
表面の粗さはどのくらいがいいかを検討しましたが、最初の頃に機械で磨いた粗さが一番いいという結果になりました。これには明確な根拠などありませんが、偶然にもそれが血一番よかったという結果だったそうです。しかし現在各社がデザインの変更に合わせて表面の粗さも買えているので、そのうち基準となる表面の粗さが変わるかもしれません。