1日で完了するインプラント治療2

博士以外にも多くの医師や研究者が論文を出していますが、スウェーデンのシュニットマン教授も面白い研究を発表しています。

シュニットマン教授は、下顎総義歯の患者さんの前歯部にインプラントを埋入する手術を行いました。通常は術後4ヶ月間、インプラントを埋入した場所に仮義歯を乗せて、インプラント体が骨とオッセオ・インテグレーションするのを待ちます。

そのまま4ヶ月ほど放置する計画でしたが、これでは4ヶ月間、食事も満足にできずあまりにも忍びない状態です。そこで両側の一番奥の2本と、真ん中の1本と、残っている5本は通常通りインプラント埋入から4ヶ月経って上部構造を作りました。しかし、この3本についてはすぐに仮歯を装填して食べられるようにしました。

すぐに歯を装填したインプラントはダメになるだろうとう思われましたが、この3本の仮歯が、なんと85パーセント使えました。壊れずに、インプラントが生き残ったのです。もっとうまい方法を考えると、3本だけでインプラントができるのではないかというヒントになりました。

これが、即日完成治療の一番基礎になった最初の発見です。