1日で完了するインプラント治療1

人間の欲求はより便利なものを求める傾向があります。

インプラント治療によって自分の歯のように噛めるようになるのは歓迎ですが、治療に時間がかかるのが難点という声があるのも事実です。

「噛めると言ったのに、手術をしてさらに待たされる。何とか早く噛めるようにしてください」
「治療したら、すぐに噛みたいのです。どうにかなりませんか」 という患者さんの要望が非常に多いようです。

インプラントを埋入して、その日のうちに食べさせる研究をまとめた論文は1990年代から報告されています。ブローネマルク博士も、1999年に報告しています。

博士の方法は、上部構造(歯の部分)を先に作っておき、それに合わせてインプラントを埋入するという考え方に基づいて行われた研究です。

これが画期的なところは、上部構造が先で、それに合わせてインプラントを埋入するという逆転の発想だったことと、下の歯16本を支えるのに、わずか3本のインプラント体で保持するという2点です。