・適切な症例の選択
適切な症例の選択については、全身的に健康で骨がしっかりしていたほうがいいに越したことはありません。
骨が柔らかい、骨粗鬆症である、歯周病で骨がほとんど吸収されているという条件の悪い患者さんでは、オッセオ・インテグレーションの獲得が難しくなります。
・サージカルテクニック(外科的技術力)
サージカルテクニックの観点では、外科医としての技術力が低く、埋入したときにグラグラしているようでは骨にくっつきません。また、インプラント体を埋入するにあたり事前にドリルで穴を空ける際のヒート(熱)による骨のダメージによっても、オッセオ・インテグレーションの獲得が難しくなります。当然上部の歯も取り付けられないことになります。
・インプラント体に加わる咬合
インプラント体に加わる咬合は、歯がくっついたあとの?み合わせの問題です。?み合わせる歯がない場合は問題ありませんが、噛んだときに加重がかかると、それをうまく分散することができず、インプラントに過剰な荷重がかかってしまいます。そうなるとオッセオ・インテグレーションが壊れます。
これらをすべて満たすことができれば、オッセオ・インテグレーションが獲得できる上に、長期にわたって使えるということになります。