ブリッジは健康な永久歯を削らなければ固定できません
ブリッジというのは、失った歯の両サイドを削り、文字通り橋渡しとなる
ブリッジ(人工歯冠)をかぶせて固定する治療法です。
たとえば1本の歯を失ってしまった場合、両サイドの2本の歯を削って、ブリッジをつくります。
要するに2本で3本分の仕事をさせるわけです。
そうなると当然、支えになる歯の負担は大きくなります。
一般的に約8年で、支えにするために削った歯はダメになってしまいます。
しかも支えるために削る歯というのは、健康な永久歯なのです。
残念ながら、ブリッジのデメリットはまだあります。
削った歯の寿命が尽きれば、その歯を抜き、さらに隣の永久歯を削らざるを得ません。
結果、ブリッジはどんどん長くなってしまいます。
永久歯を削る際、痛みをともなう場合もあります。そのときは神経をとらねばなりません。
神経というのは、わかりやすいように神経といっていますが、正式な名前は歯髄といいます。
歯髄の中には神経と動脈、静脈があります。
つまり、歯髄がないということは、動脈が通っていない状態ですから、歯に栄養がいかず、木でいうと枯れ木のようになり、強度が落ちてしまうのです。
さらに、血が通ってないため、白血球(リンパ球)がおらず、免疫機能がなくなり、
感染に弱くなります。