前回、マイクロスコープによる精密治療により歯を残す、という事を書かせて頂きましたが、一般的に、マイクロスコープの活躍の場としてよく知られているのは、”根管治療”の分野なのではないでしょうか?
実際、根管治療は特に、今まで医師の経験と勘により手探り状態で行っていた治療ですので、より「自分の目で見ながら行う」治療との差が付きやすい分野です。
また根管治療の精度は、抜歯をするか、しなくても良いかを決める重要な要素にもなってきます。
事実、根管治療の成功率は、米国で専門家がマイクロスコープを用いて行った治療と、日本でマイクロスコープを使用せずに保険治療内で行った治療とでは、その成功率が大きく違ってきます。
根管治療の成功率は、その歯にとって初めての根管治療かどうか、また病巣があるかどうかによって変わってくるのですが、
初めての根管治療で 病巣が無い歯の場合、その成功率は
米国にて専門医がマイクロスコープを使用して行った根管治療 …90%
日本にてマイクロスコープを使用せずに保険治療内で行た根管治療 …50%以下
と、圧倒的に米国における治療の方が、予後が良いことが解るかと思います。
もちろん、技術力やラバーダムの使用など、その他の要因も大きくありますが、根管治療で再治療になるのををなるべく抑えることで、歯を残せる可能性が高まるのは事実です。
インプラントも非常に素晴らしい治療ではあると思いますが、それでもご自身の天然の歯に勝るものはございません。
インプラントを考える前に、まずご自身の歯を残すことが出来ないか、信頼できる歯科医師に相談されて着ることをおススメ致します。
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